一宮三曲協会概要

一宮三曲協会は昭和24年に一宮在住の箏、尺八の社中に加えて、名古屋、岐阜の社中の協力を得て結成されました。

一宮が繊維の街として戦後の復興が早かったのが、他地区よりも一宮地区の三曲会の立ち上がりの早さと連動したと思われます。

続いて昭和26年に一宮市による【一宮文化協会】が設立され、【一宮三曲協会】も有力な邦楽団体として、即ち公式の文化団体として認知され、以降、今日まで営々として活躍を続けています。

現在は11月23日を定例の日として、年に一度の演奏会を開催しています。

箏・三絃としては、宮城派・筑紫派・国風会・正派等の10社中で構成されています。

尺八としては、都山流尺八楽界・日本尺八連盟(都山流)・琴古流の6社中で構成されています。(平成23年に上田流が退会)

残念なことに、邦楽は時代の変遷と共に衰退の一途を辿っているのが現状です。

年月をかけて邦楽の技術を取得しても、それを心から楽しむという精神的な余裕、そして時間的な余裕も失われてきているのが現状です。邦楽に携わる人の平均年齢も年々上昇しています。

一方で、日本から外へ出ると、欧米でも東南アジアでも老若男女を問わず、日本の和楽器に対しては【日本の楽器】として、実に興味津々の好奇心と熱い視線を注いでくれます。

日本古来の伝統音楽がこのまま衰退を続けることは、決してないと信じています。

必ずや、邦楽本質の良さに気付き、【邦楽】としての新しいジャンルを、そして構築されている体質のリニューアルが進むものと信じています。

このホームページをその一助に出来れば幸いです。

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